こんにちは
1年前まで、我家の送迎ドライバーを20年以上勤めてきましたが、やっとのことで退任することがきそうです。
昨年、長女が運転免許を取得して近場であれば運転しないでよくなりました。
この度、長男の就活が一段落したことで自動車教習所に通う事になりましたので、これから家族を送迎するために車を運転することが激減することに喜びを感じています。
さて、表題について。
少し前から新築住宅が売れない事が話題になっていますね。
コロナ禍では、取引した事もない建売会社の仕入営業が「土地ありませんか~」なんて営業電話を掛けてきましたが、今では在庫を捌くことが大変なのでしょうか営業電話は無くなりました。
新築住宅が売れない要因は幾つかありますが、数年前から予想はできていましたよね。
「売れない売れない」と騒いでいるのは、予想よりも早く売れない時期が来た事で売上・利益が軒並み減収している建売会社と、その建売会社に依存していた不動産会社が慌てふためいているからでしょう。
新築住宅が売れなくなった原因は単純で価格が上がり過ぎた事とコロナ禍で需要の先食いをした事が大きな要因でしょうね。
関東地方の一都三県で言えば、コロナ禍で東京からの流出が増えて相場が分からない流出組が都内の半値で買える新築住宅を購入することにより販売が絶好調の状況になり、調子に乗った建売会社や不動産会社が販売価格を引き上げてしまい、本来なら地元の人々が買う価格帯ではなくなってしまった。
それに追い打ちを掛けたのが、資材や人件費の高騰に加えて金融緩和政策によるマイナス金利の解除で市場か冷め切ったということでしょうね。
物件の近隣の人が購入するには、ペアローン・収入合算でなければ住宅ローンが組んで購入する消費者が大半であり、共働きか主債務者が高収入でなければ不動産は買えない時代になってしまった事ですからね、一昔前の昭和の時代に戻ったような感じですよね。
昨年あたりから大企業の賃金が上昇したような報道で惑わされていますが、実際には実質賃金が25ヶ月連続で下落状態であれば高止まり状態の不動産を購入できる人は限られている現実をどのように感じるかですよね。
このような新築住宅が売却できないのは異常と言えるほど上がった不動産相場を10年位前に戻せば新築住宅の販売も多少良くなるかもしれませんが、上がりきった相場を戻す事は上昇した時間よりも多くの時間を要しますし痛みを伴うことになると思います。
これからは加速度的に少子高齢化が進むにあたって、建売会社におんぶにだっこ状態の不動産業界が建売の仲介をすれば儲かる・大きな利益を得るという可能性は極めて低く、5年先を考えれば全く違う不動産業界になることを想定しなければならない時期なのかもしれません。
これからの変化に対応しようとする時は、今までの馴れ合いを捨てて新しい事にチャレンジしなければなりません。
今までは、土地の仕入れから建物の完成まであらゆる業者が携わった完成品を売却すれば良かった新築仲介をしていた不動産業者が、新たな客層の集客・役所調査・販売・契約決済まで行う不動産取引に携わる事ができるか。
そして、そのような取引を継続できるかが生き残りへの挑戦です。
これまでの記事を読み返すと、私が新築仲介に携わっているように長々と能書き書いていますが、私は10年前に一定の種別(新築仲介)に依存する事に拒否反応を感じたので新築仲介はやめました。
この事で、一時の流行に流されることなく「不動産屋さん」として生き残る茨の道を選びましたが、今となっては人間としても不動産業者としても少しだけ成長できたかなと思います。
これから新築住宅が、良いか悪いかは別としてコロナ禍前のように戻るのかは分かりませんが、コロナ禍のバブル状態になる可能性は極めて低いでしょうね。
このブログでは新築住宅が売れないという事を注力した内容になっていますが、不動産業界全体に変化を求められているタイミングではないのでしょうか。