今回は「相続した空き家が売れるか心配?自分が住んでいなかった家ですものね。」のお話です。
少子高齢化・人口減少が進んでいる日本では空き家の増加が社会問題になっています。
このような社会で、相続した空き家が売れるかどうか不安になる所有者もいるでしょう。
相続した空き家が売却できるかは、その物件の立地や周辺環境や室内・外観の状態によって大きく変わります。
東京都・大阪府・福岡県等の中心部の都市部で駅や商業施設が近い場合は需要が高い傾向がありますが、地方や交通アクセスが不便なエリアでは、売却が難しいケースもあります。
需要が少ない地域の物件は、セールスポイントがあるかないかで売買価格の設定や売却方法が変わってきます。その見極めが大切で、価格設定については早めに対応した方がよいでしょう。
まずは不動産業者に査定を依頼し、正確な市場価格を把握することが大切です。
築年数が古い物件や修繕が必要な空き家の場合、解体費用や家財道具の回収作業の費用についても見積りを事前に用意してくれる不動産会社に依頼することをお勧めします。
売却計画については、税控除に影響を与えることもありますから、空き家自体の築年数や相続した年数も把握して不動産会社と一緒に計画を練りましょう。
相続をして売却をする空き家についてはリフォームが必ずしも必要ではない場合の方が多くあります。リフォーム工事をすることによって売却価格が上がるのであればよいのですが、不動産会社から勧められて売却し易い程度でしたら多額の費用をかけることは避けた方が良いでしょう。コストと利益のバランスを考えながら最適な方法を検討しましょう。
相続した空き家を売却する時には、相続人自身が住んだことがないことが多くあり、建物や敷地の詳細について把握していないことは珍しくありません。何もわからない状況での不動産売却となりますので、売却を依頼する不動産会社を決める際には営業マンと面談をして、相続人側に質問について親身になって対応する営業マンを選ぶことをお勧めします。
専門家と相談しながら適切な判断をすることで、空き家をスムーズに売却できる可能性が高まります。