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初めての任意売却案件の思い出。債権者は信用保証協会。

こんにちは

三寒四温を感じる時期になってきましたね。

我家は、今年からこたつを買ったのですが2ニャンコの住処になっています。ので、いつ頃までにこたつを片付けようか思案中となっています。

表題について

任意売却に携わっている不動産会社のサイトを拝見すると代表の方が実家が競売になった事や任意売却で自宅を失った事がキッカケで任意売却を知って仕事にしているという方が多くいるようですね。

嘘か本当かは分かりませんが、私はそのような事はなく入社した不動産会社で任意売却に携わるきっかけを得ました。

初めての任意売却案件は法人の代表者の自宅の任意売却でした。

法人には代理人がついて倒産の準備をしていましたが、個人の破産についてはノータッチ(恐らく弁護士費用が払えなかったと思われます)で、自宅は債権者と行政からの差押が入っており大手・中堅どころの不動産会社もお手上げ状態でした。

そんな案件が初めての任意売却案件として担当となり頭を悩ます日々が続きました。

不動産を売却するのに頭を悩ます?と思われるでしょうが、任意売却については売却活動ができる状態になるまでの準備が案件によっては数か月掛かる場合があります。

特に利害関係者(債権者)と協議をして同意を得て抵当権の抹消応諾額を確定するまでが大変です。

債権者によっては連絡を取るまで数週間なんてこともあるのでスムーズに事が運べることは珍しいのが任意売却です。

そんな状況でも、本件について救いの手を差し伸べてくれたのは同僚でも上司でもなく債権者の担当者でした。

本件の債権者は、1番抵当権者が信用保証協会で、その次が○○銀行でした。因みに、税金の差押えで行政もついていました。

任意売却若葉マークの私に手を差し伸べて頂いたのが信用保証協会の担当者Tさんでした。

本件は、信用保証協会も差押・競売は本意ではなく可能であれば任意売却による債権回収を望んでいましたが、当時は取り扱える不動産会社がなく仕方が無く法的措置を取ったようです。

担当者Tさんは、私と売主様からの任意売却の申し出に快諾して頂き、直ぐにでも打ち合わせをして任意売却を進めようと段取りをしてくれました。

一般的には、抵当権の抹消応諾額について快く了承されることはなく根拠となる資料や書面を提出して数回の協議を繰り返して決定します。

しかし、担当者Tさんは最短で任意売却活動ができるように配慮して頂き早期に成約することができました。

残金決済の終わりに担当者Tさんからは「今回は想定以上の債権回収ができて助かりました。また、一緒に仕事しましょう」と言って頂きました。

それからもも複数の地域の信用保証協会が債権者として任意売却を行いましたが、共通して言える事は各担当者の方は任意売却に対して柔軟に対応して頂いてストレスの無い取引が行えた印象があります。

決して、各債権者の良し悪しを述べるつもりはなりませんが、任意売却を行うにあたって債権者の担当者の理解が早期成約に繋がるケースが多くあり、それには債務者である不動産所有者の対応も関係があります。

任意売却は、通常の不動産取引よりも利害関係者が多く権利関係や日程の調整も慎重に行わなければなりませんので、債権者が複数の時に1部の債権者だけでも柔軟に対応頂けると大変助かります。

最近になって、コロナ禍が終息したことから任意売却?の相談が徐々に増え始めました。

任意売却を検討されている方はこちらを参考にして下さい→信用保証協会から仮差押。倒産を回避するための行動とは。

本来、任意売却は債権者からの請求額を一括返済できなくて話合いによって一部返済をして抵当権抹消をして不動産を売却するスキームです。

今であれば、地域によっては不動産価格が高止まり状態ですので任意売却ではなく通常の不動産売却で抵当権の抹消ができて個人信用情報に履歴を残す事がなく問題を解決できる可能性があります。

一時的に住宅ローンや事業融資の返済が厳しいのであれば凌げるかもしれませんが、慢性的に金銭トラブルに見舞われていたり各融資の返済が厳しい方は早めに行動することで結果が大きく変わります。

ちょっと厳しいなと思ったらご相談下さい。法的な観点からサポートが必要な場合は提携法律事務所と協力して問題解決の糸口を探します。

所有されている不動産に差押・仮差押の登記がされていて、不動産会社に売却を断られた方でもご相談下さい。打開策はあるはずです。

最後になりますが、不動産売却の「困った」をLINEで相談してみませんか?

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