不動産業者については、昔から「千三ツ屋」なんて揶揄されることが多くあります。
1000の内に3つくらいしか本当の事を言わないからと言われています。
そんなにイメージが悪いと思うとウンザリするような言われかたですね。
確かに、昭和以前の頃の一部の不動産会社は、そのようなイメージが付くくらいの営業トークをしていたのかもしれませんね。
昭和に購入した不動産の売却依頼を受けて、当時の契約書を確認すると雑というかお粗末というか、この内容だと「言った言わない」のトラブルが起きるだろうなと思うような書面の内容です。
これは不動産会社だけの問題ではなく、当時の宅建業法や法令上の制限が今よりもシンプルな内容だったことも原因の1つかもしれませんね。
平成から令和になった現代では、宅建業法や法令上の制限が厳しくなったり情報社会になったこともあり千三ツ屋と言われるようなことをしていたら即日に業務停止になってしまうので、消費者にとっては良い時代なのではと思います。
前置きが長くなりましたが、その反対に不動産会社が一般の方からの虚偽で踊らされてしまうなんてことが珍しくなくなりました。
不動産を購入する方にとっては告知事項のある不動産については神経質になったり購入を見合わせることも少なくありません。
その事は不動産会社にとっても同様で、不動産を買い取りする時や媒介で販売する時には告知事項があるかないかで買取価格が大きく変わってきますし、残念ながら物件によっては売り物にならないような場合もあります。
そのような物件を虚偽の申告によって事故物件であるのに事故は無かったと言われたら多大な損失を受けます。
近年、このような事が多くなってきた為、一般の方が不動産会社に依頼する際に依頼すべきか見極めるように、私もご相談者の見極めはします。
一般の方が思っている以上に不動産会社がトラブルに巻き込まれそうな時は多々あります。
そのようなトラブルを回避するには会話をしながらトラブルの有無を見極めて、その不動産取引に携わっても大丈夫かを判断します。
このような事をブログで情報発信することは微妙なことかもしれませんが、それほど珍しくないことだということです。
「言った言わない」で問題が起きた時には、宅建業の免許を取得している不動産会社が不利になることが多くあり、その様な状況にならないためには十分なヒアリングと書面での説明と署名捺印をして頂く事によってリスク回避するしかありません。
不動産トラブルに巻き込まれないためには、お互いを信用・信頼して契約事を進める事をお勧めします。