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貸付条件等変更等終了後の住宅ローン返済問題

今回は「貸付条件等変更等終了後の住宅ローン返済問題」のお話です。

新型コロナウィルスの感染拡大の影響で収入が減少して住宅ローンの返済が厳しい方が増えました。

これによって各金融機関は住宅ローン返済の相談については返済計画の見直し(以下、リスケジュールを略してリスケ)を柔軟に対応しています。

住宅金融支援機構については返済期間の延長を最大15年と元金据置期間を3年にして住宅ローン破綻を防いでいます。

金融機関によって対応策は様々なようですが基本的に貸付条件の変更を積極的に受け入れていました。

一般的には、住宅ローンの返済を猶予してもらえる期間は各金融機関によって様々ですが6ヵ月~1年位ですが、新型コロナウィルスの感染拡大という有事があったので猶予期間についても柔軟に対応しているようです。

住宅金融支援機構においては、元金据置は同様の対応策で決められた期間内は金利を返済する仕組みのようですから助けられた人も多くいるでしょう。

仮に本来8万円の月々の返済額が3万円位の返済になるので収入が減少した場合は余裕が持てますよね。

しかし、リスケの期間は永遠と続くわけではなく金融機関で半年~1年間が一般的です。

そして、リスケ期間が終了した時の返済額が据置された元金が上乗せされた金額になりますので期間内に収入を元に戻す必要があります。

現在、住宅ローン返済をリスケしている方々は大変多くいるようですがコロナ禍になってリスケを開始した場合は期間が終了する時期となります。

リスケ後の住宅ローン返済が厳しいという方は1人で悩まずご相談下さい。

貸付条件変更等とは

貸付条件等の変更(リスケジュール略してリスケ)とは、通常の返済が困難になった時に返済期間の延長や返済額を減額して返済不可能にならないようにすることです。

経済状況の悪化で収入・売上が減少して返済ができない場合には金融機関と協議して条件変更することで債務不履行を避ける事ができます。

生活や経営への影響

経済状況によって住宅ローンや運転資金の返済が困難になっている際は、個人であれば家庭内の雰囲気が悪くなったり会社経営をされている場合は業務が上手く回らなかったりします。

日々の返済ばかり考えてしまい精神的に追い詰められる状況になる前に金融機関に返済条件の変更を申し出をして生活・経営状態を立て直す必要があります。

返済猶予期間にすべき事は?

金融機関が住宅ローンの返済を猶予する期間は永遠と続くわけではありません。

返済猶予期間が終われば元の住宅ローン返済が再開されます。

それまでに何をすべきかは人によって様々です。

例えば、転職活動をしていた一時的に収入が減少して数か月後には収入が戻るという方は特にすべき行為はありませんね。

しかし、年齢・体調・その他の事情で収入が戻る見込みがないという方は返済猶予期間終了後の事を考えなければなりません。

全ての人に共通して言えることは収入を戻す事ですが、収入が戻る見込みがなければ下記のような対応を考えなければなりません。

家計の見直しと予算作成

貸付条件変更の期間中は、一般的な家庭であれば家計を見直して生活水準を変えなければなりません。

収支のバランスを把握して無駄な出費をを削減して貸付条件変更の期間が終了した時に向けた資金を確保しなければなりません。

収入源の確保と増加

収入減が理由で住宅ローン等の返済が困難になり不動産を所有し続けようと考える場合は、収入を増やすための方法を検討し実行しなければなりません。

収入が増えないような事情があるのであれば返済の負担を軽減する方法を考えなければなりませんね。

返済計画の再検討

返済猶予期間中に、今後の返済計画を詳細に見直し返済に備えます。

住宅ローンの借り換えによって返済負担が減るようであれば、他の金融機関の借り換えも検討すべきです。

貸付条件変更の期間が終了したら

一般的に貸付条件変更は期間が限られています。

貸付条件変更が終了すると、変更前の返済額よりも多くなる可能性が高くなること考えておかなければなりません。

貸付条件変更が終了した時は、どうなるのかを考えて起きましょう。

新たな返済条件の確認と相談

コロナ禍において各金融機関は個人・法人の貸付条件変更に対して柔軟に対応してきました。

通常であれば半年から1年くらいの期間を設けて条件変更をしてきましたが、コロナ禍の有事の対応として期間延長を柔軟に受け入れています。

債務者の収入状況や返済状況によりますが、新たな返済条件の変更を金融機関に相談してみるのも良いでしょう。


まず、新たな返済スケジュールをしっかりと確認し、毎月の返済額や返済期間を把握します。金融機関から送られる通知や書類を確認し、疑問点があれば担当者に問い合わせましょう。

返済額の確認: 新たな毎月の返済額がいくらになるかを正確に把握します。
返済期間の確認: 返済期間がどれくらい延びたか、あるいは短縮されたかを確認します。
返済日の確認: 返済日を確認し、遅れないようにカレンダーやリマインダーに設定します。

不動産売却を検討すべき理由

住宅ローンの返済状況や法人の運転資金の返済状況等で不動産を売却をしなければならない時はあります。

その際、状況判断を誤ったり遅くなったりすると不動産売却自体が上手くいかないことになる可能性があります。

返済負担の軽減

住宅ローンの返済が難しい場合、不動産を売却することでローン残高を一括返済し返済負担を軽減できます。

不動産を所有していることにより住宅ローンの返済が負担になっているのであれば、負担になっている原因になっている不動産を売却すべきです。

継続的に金銭問題を抱える事と不動産を手放す事を比較して、どちらが今の状況から解放されるかを検討しましょう。

資産の現金化

所有している不動産の状況や所在地によっては、不動産を売却することで現金化することができます。

この現金を基に個人であれば生活を再建したり、法人であれば経営を再建することができます。

差押えの回避

返済が滞り、金融機関による差し押さえが迫っている場合、不動産を自主的に売却することで、差し押さえを回避し、金融機関とのトラブルを避けることができます。

法人所有の不動産が差押えをされると登記簿謄本に差押の履歴は残ってしまうために、その不動産を担保に新規の融資を受ける事が非常に困難になってしまいます。

まとめ

住宅ローンの返済が困難になった場合には返済条件の見直しが必要となります。

そして、返済計画の見直し期間が終了し、返済を再開する際には、計画的な準備と継続的な見直しが重要です。

返済条件変更の期間が終わった時点で状況が改善されないていない場合は、不動産を売却して生活を再建することもあつの選択肢です。

住宅ローンの返済負担を軽減し、生活を再建するためには、不動産の市場価値を把握し、適切な売却計画を立てることが重要です。

質問や具体的なアドバイスが必要であれば、お知らせください。

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