こんにちは
ゴールデンウィーク真っ只中ですね。
想像していたよりも道路は渋滞していないような感じがしますが、高速道路は渋滞しているんでしょうね。
皆さん、似たようなナビゲーションシステムを使っているから数珠つなぎのように高速道路に誘導されるから渋滞するに決まってますよね。
ほんの少し、自分で考えて下道を走ってみるとスイスイ走れたりしますよ。
表題について、お話しますね
近年、不動産を売却する時は不動産査定サイトを利用する方が多くいらっしゃると思います。
弊社も以前は不動産査定サイト利用していました。
不動産査定サイトが始まった12~13年位前は査定対象物件の所在地が確定できない状態で査定を行うというサイトでした。
その2~3年後に、現在のような査定サイトを数か月利用していました。
数ヵ月間、査定サイトを利用した印象は便利な世の中になったなと思いました。
しかし、業者としての印象は費用対効果が悪いのと費用が高いことですかね(苦笑)。
利用するキッカケは、運営会社の口車に乗せられた感じですかね(笑)
運営会社も少しでも不動産会社を増やそうと必死ですから嘘でも何でも言ってきて、調子よく契約させられましたが自業自得ですけどね(苦笑)。
1件の反響が査定をすると1万円前後の料金を不動産会社がサイト運営会社に払うんですけど、月に数十件も反響があるんですけど、まともな査定価格?を提示してたら絶対に依頼はありませんでしたね。
何度か試しに適正な査定価格に3割増しの査定価格を提案したら返答がありましたけど売却できるはずないんですよね。
最後に査定サイトの問い合わせで「留守番電話で査定価格を伝えて下さい」という内容があったのでバカバカしくなってヤメました。
不動産査定サイトをやめてから聞いた話ですが、査定サイトからの成約率は平均2%だそうです。
100件の問い合わせがあって媒介契約を締結するのは2件という事です。
その他の98件は
・査定のみで売却はしない
・売却活動をしても成約しなかった
・他業者で媒介又は売却
私からしてみると、不動産査定サイトは不動会社にとって物凄く非効率な集客ツールです。
もちろん平均なのでそれ以上の成果を出している業者さんはいるのでしょうけど、これだけ効率が悪いと不動産会社は営業をガンガンしなければならないでしょうから、「ちょっと不動産価格を聞いてみようかな」程度で問い合わせした方はウンザリするでしょうね。
多くの不動産会社は、不動産査定をきっかけに利用者の個人情報を取得してひたすら追客ができる会社には合っているのかもしれませんが、私には合っていませんでしたね。
そもそも、不動産査定サイトの広告の内容がデタラメ過ぎますからね。
1280万円の物件が3280万円で売れた!
何の根拠もありませんよね。これを信じ込まれても・・・。
不動産査定サイトの運営会社は、宅建業者でない事をいいことに宅建業者が広告で使ったら一発アウトの言葉で集客するんですから、それを信じ込んでしまった利用者を正常に戻すことは効率的ではないですから、私には向いてません。
以前、不動産の売却相談で不動産査定サイトに翻弄されている方とお会いしました。
私の査定では買取価格2,200万円で更地にして3,200万円、仲介で一般のユーザー向けでしたら2700万円前後の物件でした。
ご相談者曰く数年前に不動産査定サイトから依頼した不動産会社(因みに大手不動産会社です)の査定価格は現況渡しで4480万円だったそうです。
数年前に4480万円?
売却できてたら、私に売却相談の依頼はないはずですよね(苦笑)。
1年間、大手不動産会社で売却活動をして全く反響はなかったそうです。
その後、数社依頼して値下げをして3,000万円台前半まで下げても売却できなくて・・・。
私がご相談を頂いた時も「査定価格4,480万円」の残像が残っていて、
「3000万円台後半なら売らせてやる」とか言われて、ちょっと理解ができない状況でした(苦笑)
結果は、お断りしました。
私は不動産業者なので、「こんな価格で売却できたらいいな~」という話は乗りません。
皆さん、想像してください。
職場で絶対にできないノルマを課せられてやる気でますか?
その不可能なノルマを達成できなかったら給料無しといわれて頑張れます?
その職場は辞めた方が賢明ですよね。それと同じです。
不動産会社は査定しても売却できなければ収入はありません。
そんな状況で高いモチベーションを保って安全な取引するのは難しいですね。
【なぜ、高額査定では売却できないか?】
レインズを見ていると、不動産査定サイトを利用しているだろうと思われる会社(今では殆どの会社?)の飛びぬけて高い物件があります。
何を基準に高いか?
不動産業界の人間が見れば間違った物件を基準に査定している物件は意外と簡単に分かります。
意外と比較しがちなのが、類似している売出中の物件と比較してしまうことです。
売出中という事はその価格で売却できるかもしれないし売却できないかもしれない。
比較対象が不確定要素のある物件であるならば査定対象物件も売却できるかどうか分からないということですよね。
それでは・・・。売却するのは難しいですよね。
あとは購入する側の視点で考えればシンプルなんです。
昔よりも情報網が発達している現代で、不動産を購入する方は購入を検討する地域の不動産相場を必死になって調べます。
そんな現代で相場以上で物件を購入する人はいますか?
不動産の売却はギャンブルではありません。
高額査定?でイチかバチか売却する事は若い不動産営業マンが「頑張ります!」と言っても時代の流れには逆らえません。
勘違いしないでほしいのが今回のブログの内容は、不動産売却査定サイトを利用するなという事ではなくて
ご自身の大切な資産の価値を数分の机上査定で決められて翻弄されるのではなく判断基準の1つとして考えて
何が目的なのかを冷静に判断された方が大切な資産である不動産売却は失敗しないと思います。
そして、改めて現実的な不動産査定を依頼されて計画的に売却活動をプランニングする不動産会社を選択されたほうがよろしいかと思います。
それではゴールデンウィークを満喫して下さい。