今回は「売却する土地の中から大量のコンクリート片やゴミが出てきたら、誰が処分するか。」のお話です。
土地を売却すると引渡し後に問題になるのが地中埋設物です。
不動産業者や解体業者は「ガラ」なんて言い方しますね。
「ガラ」は建設廃材・産業廃棄物等を総称します。
この「ガラ」を処分するのは一般的には売主が費用負担をして責任をもって処分しなければなりません。特約で買主負担にしていれば別ですけど。
私が不動産売却の依頼を頂く際には「地中埋設物」「ガラ」の処分については予め説明をさせて頂きます。
大半の方は「土地の中にゴミ?無いよ!大丈夫でしょう」と言われます。
それでも引渡し後に「ガラ」が出てくる事はありますし不動産を購入したり相続した時期によって「ガラ」が出る時があります。
又、地域によってはかなり高い確率で「ガラ」が出ます。因みに地域名は伏せておきますがその地域の不動産業界では有名です。
【何故?地中からアスファルトの塊が?】
なぜ、地中から「地中埋設物」「ガラ」が出てくるの?と聞かれますが、正直な話で私が聞きたいです(苦笑)。
数年前に取引した土地で出てきた「ガラ」はアスファルトの塊が40坪の土地に深さ5mくらいまでにぎっしりと埋められていたケースもありました。
その物件の地域は昭和から平成の初期に分譲した住宅地でしたので建築前に意図的に埋められた事は確実です。
その物件の売主様は中古で戸建を購入していたので購入時に「ガラ」については全く把握していなかったので愕然としていました。
現在、新築を建築する際は地盤調査の結果によって地盤改良をする事が一般的になっているので調査・改良工事の時に地中埋設物の有無が確認できることが多くあります。
地中埋設物がある1つの原因として廃棄処理の法整備がされていなかった高度成長期に建設が多く行われて建設廃材の処理に困った建設会社が地権者にお金を渡して埋めていたという話を聞きます。
そして、当時の地権者の方が亡くなり相続が発生した時に土地を売却したらガラが大量に出てきて相続人はビックリ仰天なんて事になります。
相続人はガラが埋められているなんて事は知りませんし遺書に「この土地にゴミを埋めた」なんて書いてあることもないでしょうからね。
一昔前は地盤調査はせずに地盤改良もせず、尚且つ布基礎だったので土地を深く掘り起こすことがなかったため地中に埋められた状態で土地の取引が行われていました。
現在では建築に支障をきたす恐れのある地中埋設物に関しては、売買契約の特約で買主負担での地中埋設物を処分する文言を入れないと売主負担で処分しなくてはなりません。
仮にその地中埋設物について身に覚えのないものであっても処分しなければなりません。
建築物の下にガラが埋められている時は解体前に確認のしようがないので引渡し後に発覚する事が殆どですが、畑に埋められている時はガラが埋められているだろうと予測できる時もあります。詳細はお伝えしませんが、地域性にもよりますがパッと見てガラが埋まっている事は何となく分かる時はあります。
相続した土地や昭和に建築された建物がある土地を売却しようとするときは「地中埋設物は無い」ではなくて地中埋設物はあるものと思って、無かったらラッキーと思うくらいの気持ちだとガラが出た時も驚かないかもしれません。
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