BLOG ブログ

住宅ローンの返済が苦しい時にはリスケジュールで負担を軽減する

近年、住宅ローンの返済期間は最長で50年という金融機関があるほど長丁場になります。

その長期の返済期間で病気やリストラ・転職等で収入が減ってしまい住宅ローンの返済が苦しくなってしまうケースも少なくありません。

そのような時、月々の返済負担を軽減する方法としてリスケジュール(略してリスケ)があります。

このページではリスケジュールのメリット・デメリットを説明しますので参考にして下さい。

リスケジュールとは

リスケジュール(以下、リスケ)とは、融資先の金融機関に相談して月々の返済を負担の無い金額に減額して支払う事を言います。

一般的には、元本は据え置きにして金利のみを月々返済していく事になります。

金融機関がリスケに応じる期間は一般的に半年~1年と言われていますが、コロナ禍になって金融機関が債務者の状況によって柔軟に対応するようになっていますので1年以上の期間でリスケしている方も多くいると思います。

住宅金融支援機構は、返済期間の延長にも積極的に応じていますのでフラット35で借入されている方は相談してみて下さい。

リスケジュールを銀行に相談するタイミングは

金融機関にリスケを相談する時は早めに相談して下さい。

早めを具体的に滞納してしまう前に相談して下さい。既に滞納している状態でリスケの相談を金融機関にしても滞納分を返済したらリスケに応じるというケースがありますので注意して下さい。

金融機関にリスケを相談する時は、担当者から聞かれたことには素直に回答して下さい。又、住宅ローンの返済が苦しいのは一時的な事であることを伝えて時期が過ぎれば通常通りに返済できる事を伝えましょう。

本来、払わなければならない返済額を金利だけにしてもらうので「交渉」というよりは「お願い」になるので誠実な態度で相談して下さい。

リスケジュールする時の注意点

月々の返済額が一時的でも減らせる事ができるリスケは、住宅ローンの返済が苦しい時には魅力的ですね。

しかし、リスケをする時にも注意が必要ですので参考にして下さい。

リスケジュールは解決策ではありません

リスケは、月々の返済額を減らす事によって負担は軽減されますので、一時的に収入が減少した方にとっては最適です。

しかし、年齢的な事や根本的なライフスタイルが原因で収入が上がる見込みがなく慢性的に住宅ローンの返済が苦しい方には不向きなのがリスケです。

むしろ、このような方は状況が悪化する可能性があるのがリスケです。

リスケの期間で生活・収入を立て直す事ができる見込みがなければお勧めはできません。

リスケ前よりも返済額は増えます

リスケジュールは、元本を据え置きにして金利を払い続けます。

リスケ期間が終わったら、減っていない元本に対して金利が発生しますので月々の返済額は確実に増えます。

リスケ期間が長ければ長いほど期間終了後の返済が厳しくなるので注意が必要です。

返済期間を延ばすと大変です

リスケジュールで返済期間の延長を選択すると問題になるのが完済年齢です。

本来であれば70歳で完済できる住宅ローンを5年延長したら75歳になりますので、年金生活になっても住宅ローンを払い続けるリスクが長くなります。

高齢での住宅ローン破綻は賃貸住宅を借りる事が困難になったり体力的にも、気持ち的にも負担が大きくなるので安易に返済期間を延ばす事は注意しましょう。

リスケジュールは解決策ではありません

リスケジュールは、住宅ローンの返済が苦しい時の解決策ではありません。

一時的に苦しい時の救済策のように思ってください。

リスケジュール後に返済の苦しさが変わっていないようでしたら他の方法を検討してみて下さい

個人再生の住宅ローン特則

住宅ローン以外の借金が原因で厳しい生活を強いられている時は、個人再生の住宅ローン特則を検討しましょう。

この法的措置は、住宅ローンを残したまま、その他の借金を圧縮することができます。

借金が無くなれば住宅ローンの返済ができる方に最適な方法ですが、債務額の条件や安定した収入がないと利用ができなません。

詳しくは、法律事務所に相談して下さい。

リースバックを利用する

不動産を売却しても使用・居住できるリースバックを利用する事も1つの方法です。

しかし、住宅ローンの債務額が多く残っている場合は家賃が月々の返済額よりも多くなってしまうので注意が必要です。

家賃設定の基準は、残債額の7~12%が年間の家賃設定になりますので1,000万円以上の債務が残っている場合にはお勧めできません。

問題が解消できない場合は不動産を売却する

住宅ローンの返済が苦しくリスケジュールやその他の方法を利用しても問題が解消できない場合は、不動産を売却する事が問題を解決する1つの方法です。

住宅ローンの返済が苦しくなっている根本的な原因の不動産を売却する事で問題を解決することができます。

不動産は維持していくだけでも税金・修繕費等が掛かりますので、購入した時よりも収入減になってしまうと負担が大きくなってきます。

住宅ローンの返済が苦しいと感じた時には所有している不動産を査定して、住宅ローンの完済が可能かを調べましょう。

そして、住宅ローンが完済できるのであれば通常の売却、完済できない事が明らかであれば任意売却を検討しましょう。

まとめ

住宅ローンの返済が苦しい時にリスケジュールを利用する事は、一時的に凌ぐことしかできません。

住宅ローンの返済が苦しくなっている原因が一時的な収入減で元に戻ることが確実なのであればリスケジュールは最適な方法です。

しかし、使い方を間違ってしまうとリスケジュール後の返済が更に厳しくなる可能性があるので注意しましょう。

不動産を所有する事で問題が生じた時は、根本的な原因を解消しなければ生活も経済的にも破綻する可能性があります。

さいたま市桜区のワイズエステート販売株式会社は不動産売却に特化しています。

市街化調整区域の不動産売却や相続した古家・ゴミ屋敷状態で売却できない空き家問題にも積極的に取り組んでいます。

又、任意売却で不良債権化した不動産の売却や、事業再生コンサルタントとして倒産・経営難に悩む経営者からのご相談も承ります。

対応エリアについては、全国対応しておりますので気兼ねなくご相談下さい。

CONTACT
お問い合わせ

当社へのご相談・ご依頼は、お気軽に以下のフォームからお問い合わせください。