りそな保証株式会社から書面・通知が届いた方は必見です。住宅ローンの返済が困難になった場合の対応策を解説します

住宅ローンを滞納してしまって放置をし続けると見慣れない会社名の封筒が届きます。

〇〇保証株式会社や〇▲信用保証株式会社なんて会社名が記載されている封筒が届いて、？マークが付く人もいると思います。

保証会社とは、住宅ローンを借り入れする時に保証人がいらない代わりに債務者の保証をする会社です。

金融機関からお金を借りる金銭消費貸借契約を締結する時に、金融機関指定の保証会社の審査を受けて保証委託契約を締結するこによって契約締結・融資実行になります。

金銭消費貸借契約時には、署名捺印する書面が多くあり説明を受ける内容も多くあるので保証契約や保証会社の存在を忘れてしまう方も少なくありません。

さて、この保証会社の役割は何なのかを説明しますので参考にして下さい。

りそな保証株式会社は、りそな銀行および埼玉りそな銀行系列の保証会社で、住宅ローンを利用する際には保証料を支払い、りそな保証の保証を受けることが求められます。

この保証契約は、万が一住宅ローンの返済が滞った場合に、保証会社が代わりに返済を行うものです。

りそな銀行および埼玉りそな銀行は、協和銀行と埼玉銀行の合併を経て誕生し、さらに大和銀行と合併したことで現在の形となっています。これらの銀行から住宅ローンを借入れると、返済不能となった際に、りそな保証が回収業務を担当します。

期限の利益とは、住宅ローンの借入期間内に決められた月々の返済額を返済し続けることが債務者にとっての利益をなります。

「期限の利益喪失」は、住宅ローンの返済が滞ると分割で支払う権利が失われて、金融機関が「全額一括返済」を求めるようになる状況になります。

具体的には、住宅ローンの返済が遅れると、最初は督促や催告が行われますが、それでも返済されない場合には期限の利益を喪失し、残りの住宅ローン全額が即時返済されることになります。

「代位弁済」は、保証会社のりそな保証が債務者に代わって住宅ローンの残額を銀行に支払う手続きです。

この代位弁済が行われると、保証会社がその後の返済責任を負うことになります。

しかし、債務者は依然として返済義務が残るため、早期に解決する手段を講じる必要があります。

代位弁済が行われるまでは、りそな銀行が直接対応しますが代位弁済が行われた後は、りそな保証が窓口となり回収業務を行う事となります。

期限の利益喪失が発生し代位弁済が行われると、りそな保証から通知が届きます。

これには「期限の利益喪失通知」や「代位弁済通知書」などが含まれます。

通知を受け取った多くの人は、普段見慣れているりそな銀行からの書面とは異なるため、無視したり放置してしまうことがあります。

しかし、これを無視すると最終的に競売での不動産売却が進行してしまう可能性があります。

りそな保証からの書面を無視せず、しっかり内容を確認することが重要です。

◆滞納期間 手続きの内容◆

●1～2ヶ月 銀行から電話や書面による督促が届く

●3～5ヶ月・・・催告書や督促状が届き、一括返済を求められる可能性がある

●6ヶ月 ・・・期限の利益喪失通知が届き、ローンの一括返済を求められる

●6ヶ月～7ヶ月・・・代位弁済が行われ、保証会社（りそな保証）が窓口となる

●7ヶ月以降・・・差押登記が行われ、競売の申立て準備が進む

●約1年後 競売開始決定通知が届き、裁判所で競売手続きが進行する

代位弁済後も返済できない場合、約1ヶ月～2ヶ月後には不動産の差押が行われます。

差押登記が完了すると、裁判所へ競売の申し立てが行われ、競売の手続きが進行します。

競売の具体的な流れは以下の通りです。

1. 競売開始決定通知の送付（約1年後）

2. 裁判所の執行官が物件調査を実施

3. 競売物件情報が公開され、入札開始

4. 落札者が決まり、引渡し命令が出る

競売にかけられると、市場価格より安い価格で売却されることがほとんどで、売却後も住宅ローンの残債が残るケースが多くなります。

競売になると、所有者にとって不利な条件で売却される可能性が高いため、任意売却を早期に検討することが重要です。
◆任意売却のメリット◆

✅ 市場価格に近い価格で売却できる（競売より高額で売れる可能性が高い）

✅ 売却後の残債を分割払いにできる可能性がある

✅ 競売のように裁判所の手続きを経る必要がない

✅ プライバシーが守られる（競売は公告されるため、周囲に知られるリスクがある）


りそな保証では、競売の申し立て後でも任意売却に対応する場合があります。ただし、時間的な猶予が少ないため、できるだけ早い段階で相談することが重要です。

期限の利益喪失から代位弁済、さらには差押・競売へと進むと、選択肢が限られてきます。

もし、住宅ローンの支払いが厳しくなってきた場合は、できるだけ早めに専門家へ相談し、競売より有利な条件で不動産を売却する方法を検討しましょう。

「りそな保証」からの通知を無視・放置すると、競売での処分が進む可能性が高くなります。

不動産が競売になる前に、少しでも良い条件で解決するために、早めの決断が求められます。

住宅ローンが滞った場合、期限の利益喪失や代位弁済といった手続きが進行します。

これにより、最終的に不動産が競売にかけられる可能性がありますが、任意売却を選択することで、より良い条件で売却できる可能性があります。

もしも返済が難しくなった場合には、りそな保証に早めに相談し、最適な解決策を見つけることが重要です。

競売にかけられる前に、早期の対応を心掛けることで負担を軽減することができます。

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